コミュニケーションを
デザインするDESIGNER成相 巧

ホスピタリティに
溢れた人たちが集まる
Lifebookという会社

成相巧がLifebookを知ったのは、転職活動中のこと。「知り合いの会社がデザイナーを探している。次の会社が決まるまで手伝ってくれないか」と打診され、「それならば」とジョインしたのがきっかけだった。

「当時のLifebookは人数も少なかったし、“個々の集まり”という印象で、『会社っぽくない会社だな』と思いました。でも、それぞれがホスピタリティに溢れていて……人との距離感とか、言葉の選び方とか、見ていないようでちゃんと見ている感じとか。細かいところまで気遣いができて、お互いを尊重し合っているような印象でした」

彼らがもとから持っていた“人としてのホスピタリティの高さ”は、そのまま仕事にも活かされていると成相は感じていた。

「仕事でいっぱいいっぱいになっているときに、周りの人たちを尊重できるかというと難しいと思うのですが、Lifebookの人たちはほぼみんなできる。長年クライアントさんとお付き合いしているような運用案件の割合が大きいのは、高いホスピタリティの現れだと思いますし、一緒に仕事をした最初の頃から肌で感じるところでもありました」

一方で、Lifebookの仕事を手伝いながら転職活動をしていた成相は、空間デザインを手がける会社の内定を得る。

「人間に必要な衣食住のどれかに関わる仕事をしたくて、以前から興味のあった空間デザインに取り組んでみたいと思いました。それでいくつかの会社を受けて、内定をいただきましたが……空間デザインというのはあくまでデザインの1カテゴリであって、自分がやりたいのはもっと深い、人と人とのコミュニケーションをデザインすることなんじゃないかと思い始めたんです」

軸に“デザイン”というものが
ありさえすれば
なんでも柔軟に
取り組むことができる

そう思い始めたのには理由がある。お互いのことを尊重し合える人材が集まっていながら、それぞれが個々に動いている印象のあったLifebookという会社に関わるなかで「この人たちのコミュニケーションをデザインしていったらどうなるんだろう? Lifebookという会社をデザインしてみたい」と興味が湧いてきたのだった。

「それで、内定をいただいていた会社をお断りして、Lifebookに正式に所属することになりました。それぞれが独立していて、“個々が仕事をしに来る空間”となっていた会社に化学反応を起こしたいと思い、コアメンバーに『なぜLifebookという会社をやっているのか』をヒアリングすることから始めたんです。それを機に定期的にコアメンバーが集まる会を設定して、会社のビジョンや課題について話をしていきましたが……最初は『何で集まってるんだろう?』という空気もあって(笑)。でも、回を重ねるごとに、みんながその必要性に気づいていく過程がみえてきました」

デザイナーとしてこれまでキャリアを紡いできた成相が、会社の運営に介入する──ともすれば「それはデザインの範疇なのだろうか?」と疑問に思うかもしれない。だが、これこそが成相の特性を活かした役割であり、これまで彼が行なってきたデザインの延長にある在り方だったのだ。

「僕の強みは、軸に“デザイン”というものがありさえすれば、なんでも柔軟に取り組むことができる、いい意味での“個がない”ところだと思うんです。だからこそ、自分がLifebookで担うべき役割とは、俯瞰したポジションで“会社をデザインする”きっかけをつくることだと思いました。そうすることで、Lifebookが持つホスピタリティをより高めることができるんじゃないか。社内にも社外にも、良い相乗効果をもたらすことができるんじゃないかと思ったんです」

それぞれが心地よく
一日を過ごせる
環境をつくるためには
どうすればいいのか

会社全体のコミュニケーションデザインのほかに、成相にはデザインチームの醸成も課されている。そのなかで彼が注力しているのは、一人ひとりのワークライフバランスを考えたチームづくりだ。

「働き方は人それぞれですから、個々のスタイルをお互いに尊重できるような関係づくりが大事ですよね。それぞれが心地よく一日を過ごせる環境をつくるためにはどうすればいいのか、細かいところまで目を向けられるように意識しています。例えば、お子さんを迎えに行くために16時半に会社を出るスタッフがいるんですが、彼女が会社を出て走っている姿をたまたま見かけて。後から聞いたら『1本早い電車に乗りたいから、いつも走っている』と言うんです。『じゃあ、16時15分に会社をあがったら?』と提案したりと、細かいところにも柔軟に対応できるような会社でありたいと思うんです」

「現在のところ、全員が信頼関係のもと絶妙なバランスで成り立っているので、会社としてはまとまっているんです。以前の“個々が集まっている感”もありません。でも、だからこそ採用に力を入れているんですね。この絶妙なバランスというのは、Lifebookが大事にしている“ホスピタリティ”を備えていて、お互いに尊敬し合えるような人たちじゃないと保つことができない。Lifebookは個々の絶妙なワークライフバランスを尊重し合いながら成り立っている会社で、それは大手の会社にはない強みだと僕は思っているんです」

痒いところに手が届くような
コミュニケーションデザインを提供したい

Lifebookが採用に力を入れるのには、ほかにも理由がある。現在取り組んでいるコミュニケーションデザインの手法を突き詰め、数年先にはその手法を他社に提供する事業を興したいと成相は考えているようだ。

「『この会社に足りないものってなんだろう?』と見極め、Lifebookにしかできない様々な手段で解決していく仕事をしたいですね。それができる力がLifebookにはあると自負しています。一人ひとりが抱える問題や要望を引き出して、全体のバランスを考えたうえで解決策を模索していく。痒いところに手が届くようなコミュニケーションデザインが実現できるポテンシャルがLifebookにはあるんですが、目下の課題は“人が足りていない”ということなんです。そのためにも採用に力を入れたいと考えています」

人と人とのコミュニケーションをデザインしたい──Lifebookという会社に出会ったからこそ、気づけた視点だと成相は言う。穏やかに語る彼の言葉に込められた、たしかな熱。それはきっと、Lifebookを面白い方向へと導くだろう。

成相 巧NARIAI TAKUMI

2012年、某制作会社でチーフデザイナーとして従事。WEBデザイン、グラフィックデザイン、その他広告に関するデザインに携わる
コンセプト設計・企画立案などの上流工程から制作まで一貫して行う
2016年、株式会社Lifebookに入社。デザイン全般の制作に携わる傍ら、友人と共同して行なっているウェディング事業の企画・運営に携わる

ENTRYエントリーはこちらから